連王部屋2
□カイ誕生日企画その9
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バタバタと慌ただしい様子で晩餐の時間が終わった
スケジュールが立て込んでいる為、正式な晩餐会とダンスパーティーは後日
誕生日ももう終わり
カイは自室で休憩しようと廊下を歩いていた
「・・・・?」
廊下の曲がり角、何やら黒い布がひらひらしているのが見えた
シンが愛用している旗にも見えるが・・・?
「・・・・・シン?」
ピクリと布が揺れた
「・・・・どうしました?」
シンに近づき、角を曲がった・・・
「・・・・っ!」
「シン・・・?」
突然・・ばっとその場を離れ、シンは走り出した
カイの呼びかけに振り返りもせず
「待ちなさいシン!」
何故逃げるのか
カイもシンを追う為に走り出した
「城内を走るなとあれほど注意したでしょう!止まりなさいシン!!」
「・・・・・・。」
無視
「シン!!」
カイは通常の走りからブラストドライブに切り替えた
「・・・・っ!;」
驚いたシンもブラストドライブに切り替える
薄暗い廊下で繰り広げられるチェイス
互いにカーブを巧みに曲がり、なかなか距離は縮まらない
「やりますね、シン!」
「・・・・。」
ここまでくればもうお互い意地だ
親子揃って負けず嫌いの性格な為収拾がつかなくなっていた