連王部屋2

□カイ誕生日企画その10
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「ふぅ・・・。気持ちよかった。」



軽く髪を拭きながら浴室から出るカイ

今日ももう終わり

何やらバタバタしたがとても充実した誕生日であった



「・・・・?」

何か肌寒いと思えば窓が開いていた

またソルでも侵入したのだろうか?

・・それにしては静かだ

居間には確かソルの宿敵であるあの少年がいるのだ

はち合わせればたちまち衛兵がすっ飛んでくる騒ぎになっているはず



「・・・誰です?」

しかし人の気配はする

カイは少し警戒しながら声を出した





「・・・王の部屋だというのに、警備が手薄だな。」

「・・・・。」

居間には仮面の男が立っていた

黒っぽいマントが夜風に揺れ、まるで黒い鳥が羽を広げているよう



「あ、どうも。あの子の保護者の方ですね。・・すいません連絡しないで。」

「いや、いつもうちの主が世話になっているな。つまらないものだがこれを。」

レイヴンそっとカイに箱を手渡した

「わ、どうもすいません。」

ドイツ語で何やら書かれているが、どうやらお菓子らしい
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