□堅牢に閉じこめたままの永遠をそっとのぞいてみると何だか救われた気持ちになれたので、
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ある人から英で消失or死ネタかいてと頂いちゃったのでガリガリ書いたらなんだただの意味不か^p^
消失ネタ祝五回目だったりします^^^^



死に対して関心が無かったという訳ではない、しかしあったと断言出来る訳でもない
消失なのか消滅なのか喪失なのか死亡なのか、違いはよく分からなかったが少なくとも自分が居亡くなるという事実は確かであった
「人は死んだら、何処に逝くんだろうな」
唐突なそれは独り言だったのかも知れないが目の前に居る者として少しばかり考えた後、呟くように答えた
「あくまでも私の推測ですが、祖先と共に暮らすのでは、ないでしょうか」
返されると思っていなかったのだろう、一瞬翡翠の瞳を見開け瞬きをしていたから
「本当に、菊は物知りだよな」
「爺の勝手な考えですよ」
「謙遜し過ぎだ」
口を付けたアップルティーは甘く、あまり自分には合わないなと片隅で苦笑し、じゃあともう一つの独り言のような疑問を緩く言葉にした
「国が死んだら、無くなったら?」
珍しい戯れ言なのか本気なのか、男にしては高めの声が部屋に響いた、ちなみにその日は英国の擬人であるアーサー・カークランドの余命当日である三日前だったそうな
‥‥‥
‥‥

血だらけの白い手淡く落ち積もる白銀唯一の暖かさは己の涙と嗚呼なんと皮肉なものかどうせなら存在した形跡さえも消えて欲しいのにmammyはその我が儘を訊いてはくれなかった痛い痛いよ人間になりたかっただけなのにどうしてこうなった国になどなりたいと望んでなどいない神様は名前すらも教えてはくれなかったのか畜生得たものはなんだった?領土国民地位上司それとも感情?どれにせよ残り時間まであと―だ儚く散ろうじゃないかなんて言う訳がないけれどせめて太陽に焦がれて死にたかったと贅沢を今此処で腐るまで言い続ければ叫んでいれば誰か叶えてくれますか?
その時間、数コンマ
「こんな所にいたのかよ」
「ったく、心配掛けて」
「ほら、いこうよ」
「そんな顔せんでも大丈夫やで」
「これからはずっと、」
「望んだ通り一緒ですから」
安楽死縊死餓死過労死刑死死産自然死傷害致死過失致死衰弱死ショック死心中戦死尊厳死転落死突然死腹上死轢死焼死溺死窒息死殉死吊死
原因となった死因がこれらの内にあったのか、知る人は恐らくいないでしょう一人を除いて
―ただ日常で愛し合いたかった二人の願いはいつ現実となったのか、暗闇の中一番男の傍にいたのは自分自身だったとさ―

(堅牢に閉じこめたままの永遠をそっとのぞいてみると何だか救われた気持ちになれたので、)

end


死因って沢山あるんだなあって変な所で関心してた私はなんて不謹慎なんだ

数コンマの辺りの台詞は適当に南伊仏北伊西普日だと思って下さ((

余命とかツッコミ所満載だろうけどスルー←

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