Flow at time

□ハジメマシテ。
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「……これからどうする気や?」

「…さぁ。」


どうしようかなぁ、なんて。



特には考えてなかった。




「…喜助は、戻って来いゆうとる。」

「浦原が…?」

「それには俺も賛成や、オマエやギンくらい俺らが守ったる。それくらいやったら俺らにも出来る」



手首を掴まれて、私は顔を上げる。

平子と、私の視線が交差する。


冗談のかけらもない平子と眼を合わすのが気まずくて、一瞬目線を外して。






――笑顔を作った。





「ありがとう」





声は、震えていなかったはず。






「――っ、」


平子は悲痛な表情を浮かべて、私は抱きしめられた。


「アホ…っ」

「…うん、」

「お前は。また、俺らに頼らん気か」

「……ごめん」

「俺は、俺らは!絶対に味方や。
お前が市丸でも白雪でも構わへん。鈴は鈴。
俺らが散々世話になった鈴に変わらへんねや」

「…うん、大好き。ありがとね、平子君」



君付け。
そんなことをしたのはまだ平子が院生の時以来だ。



「…お前は、いつになったら俺のガキ扱いやめるねん」
「あははっ、平子はいつでも餓鬼だよ。
だって。最初、私とあんたは講師と院生だったんだから。」


ただの、講師と院生がここまで大きな関わりを持つなんて思ってもみなかった。


ここまで救われると思わなかった。







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