【創作(BL)】
□【雨の日、僕らの休日】
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『雨の日、僕らの休日』
「なあ、てるてるぼうず作んねぇ?」
「・・・・・・は?」
俺はここんとこずっと降りつづけている雨に
いい加減げんなりしてきていた。
サッカーバカな俺からサッカーを取り上げたら
ただのバカになるだろうが!!
と、言う事で、どうにかならないかと
今もこうして奮闘している。
「・・・で、何でてるてるぼうず?お前は小学生か。」
呆れながらそう言う響(ひびき)。
響とは小さい頃からずっと一緒で、家もお隣さん。
響は俺とは逆で、どっちかっつうとインテリ?的なやつ。
タイプは真逆だけどメチャクチャ気が合うのです!!
まあ、いろんな事があり今ではそんな僕と響きさんも
こっ、恋人同士・・だったりします////
「そんなんで晴れたら苦労しねえよ。」
「なんもしないよりマシだろ。どうせ暇なんだし。」
「俺は暇じゃない。」
そう言うと響は目の前に置かれている教科書を掴み、俺の方へと向ける。
「お前もあんだろーが、宿題。
んな事やってなくていいから、早く終わらせろ。」
「・・・・・・・・・」
俺が不貞腐れた顔して睨んでいると、響は小さく溜息を漏らし
つけていた眼鏡をはずし、顔を近づけてきた。
「・・・・っ!?」
「・・・何で逃げんだよ」
「・・・・えっ、・・あっ、何でだろ?」
「・・・・・・・・」
響はもう一度小さく溜息をつくとその鋭い眼差しをもう一度俺に向ける
「・・・・キスするから目、閉じて」
「・・・・えっ!?///」
恥ずかしい事を堂々と宣言する響に
俺はいつも振り回されている
「なっ、なんで!?べべべべ、別に今じゃなくてもっ!」
「・・・・したくないの?」
「したいです!!・・・・・・あっ」
「うん。素直でよろしい。」
「・・・・・うう・・」
言って後悔。俺ってばなんて素直な子・・・(泣)
「じゃあ、目、とじて。」
「・・・///」
俺は観念して言われる通りにする。
だって、嫌じゃないし・・・・。
目を閉じれば響が俺の瞼に優しくキスをしてくれた。
(・・・やばい・・俺今すげー幸せ・・////)
なんて、響からのキスに舞い上がってる俺に、響は優しい口調で話しかける。