【版権(ノーマル)】

□【優しいぬくもり】
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あなたの独特な雰囲気は
優しくて落ち着く。



【優しいぬくもり】


学校の屋上。
隣に座ってると、さりげなく手を握ってくれた

「手・・・冷たいね。」
「・・・・そう?」

あなたの手は予想していたより温かくて
逆に私の手のほうが冷たいと言われた。

「俺の体温分けてあげましょうか?」

なんて、真顔で冗談を言う。
そんなあなたも私にはキラキラして見えるんだ

「うん」

笑顔で頷けば、あなたは優しい笑顔を向けてくれた。

あなたの右手と 私の左手
繋がれた両の手から
お互いの体温が交じり合う
そんなどこか不思議で、
でもどこか心地よい
何だかそれだけで幸せだなって思えてしまう

あなたもそう思ってれば良いなあ
なんて考えながら
空を眺めてたら
「良い天気だね」って、
あなたも空を眺めてた。

何となくあなたも私と同じ事を考えてる気がして
嬉しくて、小さく笑った。
「・・・?」
何?と聞いてくるあなたの眼差しに
「なんか幸せだなぁと思って」って言ったら
あなたは「そうだね」って
優しく笑って、
握る手に力を込めた。
応えるように私も握り返す

冷たかった私の手は
もうすっかり温かくなっていた。

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