短いお話

□短いお話
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『贈り物』



「ヤコ、貴様に良い物をやる。

我が輩自ら謎を探しに街に出てみたのだが、その時あまりに貴様に似合いそうだったこれを見つけてな、つい買ってきてしまった。

これが貴様等のいう衝動買いと言うものなのだろう?なるほど確かに衝動を感じた。
貴様がこれを装着している姿が目に浮かんで、そうして気付いたらこれを買っていたのだ。

我が輩がつけてやる。遠慮はいらん。

――ああ、ヤコ、やっぱり貴様にはよく似合う。この飾りがついているこっちを買って正解だった。髪飾りと同じ赤は、その細い首によく映える。



喜べ、似合うぞ、ヤコ」













どうしよう。


どきどきする。


正面から首の後ろに手を回して、流れるようにそれをつける仕草に、不覚にも。


嬉しそうに深緑を細めて笑う、この男の優しげな瞳に、不覚にも。


























首にはめられているのは首輪だと言うのに



















「似合うぞヤコ。奴隷の貴様にとてもよく似合う!」
「ちょ、何よこれっつか奴隷じゃないし!外してよ!」
「一緒に買ったこの鎖もプレゼントだ。受け取れ奴隷v」
「これもそれもいらねぇー!!!」


end

ネックレスをつけてあげている恋人達のシーンが…
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