青エク/book
□00:プロローグ
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夢小説やトリップ夢小説。
最近は“成り代わり”と言うのもあるらしい。
趣味が趣味だからか、解らない訳ではないけれど……。
―…どうしてこうなった?
【00:プロローグ】
シー…ン。
跋(ばつ)の悪い静けさが空間を充たしていた。
床に正座をし俯(うつむ)いている人物は額に冷や汗を浮かべ、椅子に座る人物は出された紅茶を素知らぬ様子で飲んでいる。
そんな2人に、白いスーツの男性は興味深そうな眼差しを向ける。暫し考え、何か思い付いたのか一度指先を鳴らすと、にまり、良からぬ笑み。
「これから、どうするおつもりですか?」
「……どうすると、言われても…。」
「どうしようもないからねぇ。」
男性の問い掛けに正座している方は眉間に皺(しわ)を寄せ指先で頬を掻き、椅子に座っている方は軽く肩を竦(すく)ませた。
その様子を周りで見守る者達は、状況がまだ理解出来ずにいる。
時計の針を、半日ほど戻してみよう。
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