東方疾走記
□目録XX:〜鏡〜
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目の前には自分が居た
まるで鏡の前に立ってるかのように
でも目の前の自分は
自分と違う行動をとった
ソレは自分と同じ符を掲げ
自分と同じ得物を持つ
召器【トレイター】
自分も対抗するべく符を持ち宣言した
向かい合い、剣を持ち、距離をとる
ソレは怪しく笑っていた
自分は何も思わずただソレを見る
ソレは「お前を倒せば俺は本物の『夏目時雨』になる」と言った
自分は「偽物に俺の歩く道は譲れない」と返す
返されたソレは「なら、退かすまで」と言って地面を蹴る
それと同時に自分も地面を蹴る
互いの得物がぶつかり合い
キィィィンと高い金属音が響いた