詩
□思い出の恋言葉
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『思ひ出の恋詞(コイコトバ)』
きっかけは、一枚の手紙
見つけたのは倉の中だった…。
それはかつて私の祖母が書いたもの…
その手紙は一行しか書かれていなかった…。
『逢いたい』ッと………
手紙に消印はない…。
多分、
祖母は最初からその手紙を
出すつもりはなかったと思う……。
いくつのも涙の跡があった…。
この手紙を抱えて私は思う……。
祖母は多分この手紙の主に逢えていない…
もう、
その祖母もいないけど…
もしも、
チャンスがあるのなら
あの世でいいから
一度、
会わせてあげたい…。