□特別日
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目が覚めて 私に写るのは
狭い部屋の低い天井、
そりにカーテンから少し漏れてる光、
 
『もう、朝か…』
ッて呟いて、一気にカーテンを開けた
眩しいばかりの光が
その狭い部屋を埋め尽くす
 
窓の外は一面、白銀の世界。
見ただけで背筋から冷える…、
 
ふと見たカレンダー。
24日の日だけ強く印が付いている
隣に馬鹿しながら笑ってる
私と彼が写るプリ、
 
そう、今日はChristmasイブ。
恋人達が集う日、
楽しく過ごすはずの聖夜だ。
 
ケド私一人は楽しくない、

『なんであんた死んじゃったの』

カレンダーのプリを見つめ
静かに涙を流した。
 
そう、
私の彼は事故でもういない…
馬鹿して笑いあったのに居ない片割れ
 
『………。』

何もいわずに部屋を出た。
色の賑わう街に…カップルが多い…、
 
一件の店でワザと高いものを買う。
それを持って向かうのは
彼の墓。
 
雪を払いながら前に座った。
 
『今日くらいは許せ、』
彼に止められていた酒を墓の前で飲む……。

『アンタにも分けてやるよ』

グラスに注いだ酒を墓の前に置いた。
カチーンとグラスを鳴らす。
『こうゆうXmasもいいか……』

彼の墓を背にこう言っていた。


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