次元を越えた世界..。

□*+*+プロローグ+*+* +α
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『ハァ…ゴホッ…。ハァハァ..。』

人が一人、夜の闇を走っていた。ここは森のような所だ。道は真っ暗でザワザワと木々達が言っている。
その人の手には銃が握られていて、ほんのり血が付いていた。
奴の名は『イル』と言う。

隣町から逃げてきたのだろう。この森を抜ければ逃げてきたのとは逆にある町に出る。

イルは
深緑の目、
藍に黒がかった色した長い髪、
絹の様に白い肌…。
背丈は170弱というところか。
どれも整った容姿をしていた。

『もッ…もう少しで隣町…。』

長い道のりを一日半かけて歩いてきたイルの足はガクガクとしていた。
少し気を抜いただけで倒れてしまうほど、意識ももうろうとしている…。

『門が見えた…』

隣町の境にある大きな門が見えた。警備兵が怖そうなを顔して立っている。
あいにく通行証をイルは持っていない…。



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