次元を越えた世界..。
□*+ファイの過去……。
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『昔のこと…。』
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独りの少年が庭で木を切っていた。
正確には薪を作っていた。
『レイ〜』
その少年に手を振りながら、一人の少女が駆け寄った。
手に大きなバスケットを持って…。
『ミシェル…、』
少女の名は“ミシェル”。
彼女は少年の幼なじみだ。
『レイ、ご飯作ったの、』
レイはバスケットの中を覗いた。
中からは美味しそうな香りがしていて、お腹が減りそうだった。
『一緒に食べない??』
ミシェルは目を見ながらそう言った。
ニコニコしている彼女に、すまなさそうに頭を下げた。
『ミシェル、いつもすまないなぁ…。』
お昼に彼女はよくきていた。
その度にお昼を持ってきてくれている。
その姿を見て、クスッと彼女は笑っていた。
バスケットを置き、その場に座った。
『いいのょ、どーせ独り身ですから〜』
隣にレイも座わった。
それを見て、彼女はバスケットに入っていたサンドイッチを渡した。
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