次元を越えた世界..。
□*+*+プロローグ+*+* +α
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この町は栄えているから、通行証がいるんだ。それもかなり値が高い。
住んで居る人以外は、ほとんどが金持ちだろう。
イルはポケットに手を入れた。
だか、そこにはコインが一枚も入っていない。
『ははは…、そうだよな』
手を出し、門に近寄った。
『通行証は?』
警備兵は案の定近付いてきた。
2人居るがイルに気づいたのは1人。
『お兄さん1人?』
もう一人に気付かれない様に草陰に寄った。
『仕事中だ。』
真面目そうな顔をしてる。見えない程度に服をはだけさせて上目使いで警備兵の目を見た。
『お兄さん、夜遊ばない?』
長い髪は意外とこうゆう時に使える。それにイルは男の扱いや女の扱いに慣れているから…。
『…。』
警備兵は黙り込んでいるが、鼻の下が伸びている。色香が効いているらしい…。
『おにぃさぁん、私、この国入りたいな。』
最終手段で抱きついた。
この人の心臓の音がドクッドクッと聞こえる。足がガクガクしてるのも見えた。
『わッ分かったから…////』
警備兵は胸ポケットにあった通行証とお金を渡した。
『これくらいで足りるだろ…、////』
『ありがとぅ☆また後でね。CHU』
口元に軽くkissをした。
警備兵は仕事に戻り、イルは貰った通行証で通り抜けた。
門を抜ける前にもう一度振り返りさっきの警備兵にウインクした。
『男ってちょろいよなッ。』
警備兵を背にイルはベーッとしながら歩いた。