マリーゴールド
□それぞれの発見
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〜美冬の場合〜
図書館に来たはいいが、なにをどうすれば良いのか
とりあえず適当に本を選んで、椅子に座った美冬
本を読むふりをしながら、あちらこちらに目を移す
けれどやっぱり、いつもと変わったところなんて無い
(なにもない・・・か。)
本棚を探してみたりもしたが、やっぱり何も無かった
図書館の閉館時間も迫っていたので、美冬は適当に選び取った本を返しに行った
「・・・ん?」
その本棚に、妙な違和感を感じる
時間も時間なので、周りに人はいない・・・
美冬は思い切って、その本棚のなかの本を取り出していった
「・・・ ・・・ ・・・あっ!」
いくつかの本を取り出すと、奥から腕輪が出てきた
「ブレスレットだ・・・。」
ほこりを払い落とすと、黒橡色の石で出来たそれは自身を主張するように黒く輝いた
続く