マリーゴールド
□行動開始
1ページ/5ページ
放課後
秋江が図書室に入ると、そこにはすでに春奈がいた
彼女は窓辺にひじをついて、ぼんやりと空を眺めていた
秋江「早いのね。・・・どうかしたの?」
今回のことは、やはり春奈でも最終決断には困るのだろう、と秋江は思っていた
しかし、春奈の答えは
春奈「・・・秋江ぇ、雪降らないねぇ。」
だった
秋江「・・・それだけ?」
春奈「それだけってなによ。毎年いつもこの時期ならとっくに雪降ってたじゃんどーして今年だけ降らないの」
秋江「いや、私に言われても。そういうものなんだよ、きっと。」
秋江は脱力したようにため息をはいた
秋江「春奈の性格、たまに羨ましくなるわ。」
春奈「そう?うちは秋江の頭の良さがうらやましいなぁ。」