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□raindrop
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パシャパシャ…


雨。
雨。
雨。











「……あめだあ…」











冷たい涙型の雫。

際限なく俺の体を濡らしていく。






足踏みをすれば水たまりが揺らめいて。
跳ね返った雫が服にまた泥のシミをつくっていく。




傘も差さずに空を眺めれば、体は芯まで冷えていく。









心も芯まで冷えていく。











「……はやく…、」








早く、

目を覚まして。












雨ばかり見つめる三蔵。



そんな顔、みたくない。









呼んでも、―…“呼んでも”。


俺を見てくれない。









寂しいとか、考えたくなくて

外へ飛び出した。





雨は俺を麻痺させて。

だけど、






心の痛みだけは消してくれなくて。







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