虹巴

□cat☆騒動
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時代は22**年。

ペット事業も昔に比べてかなり変わっただろう。

人と動物の遺伝子の掛け合いに成功し、一時期に流行した獣耳や獣尻尾を生やした『亜種』を生み出してから、ペット事業はますます市場を拡大している。
『亜種との共存』について日本では色々と厳しい規約が法律で制定されているが、それでも1家庭に1匹以上は必ずいる状態である。

ほとんどの場合が子供や孫の代わりとした『家族』を目的とした『共存』だが、中には『恋人』としての『共存』を望む者もいる。
だが『恋人』を需要とした育成はプロのブリーダーでも難しく膨大な手間と時間が掛かる為、なかなか供給が追いついていないのが現状だ。

亜種は人と獣との掛け合いとは言えど寿命はさほど長くはなく長命なもので20年程度。
『恋人』を需要として欲する場合には早い段階で予約を入れておき、手頃な年代まで育成されてから飼い主に引き渡されるまでを考えなければならない。

市場で取引されているのは、最低限の育成が成された1歳(人間年齢3、4歳)からであとは飼い主の希望によりけりで選ぶことが出来る。


以上が亜種について初見の知識であり、購入する場合のもの。

ウチの両親は亜種ブリーダーの国家資格を持っており、尚且つ保護団体にも属している。

様々な理由で飼い主の元を離れなければならなくなった亜種たちを保護団体の施設で預かるのではなく、自宅で生活させるという試みを実施中だとかで現在ウチには4匹のデカイ猫たちがいた。


毎日がドタバタで大変だが、かくいう私も亜種ブリーダーの資格を目指しているだけに、むしろ好都合なのだと思うことにして頑張っています。





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