hyde
□小さな命
1ページ/5ページ
h「ただいま〜」
hydeは当たり前だが誰もいない部屋に、帰った事を告げると手に持った物をテーブルに置く。
h「大人しくしとってな」
空き箱とタオル、救急箱を持ってテーブルに戻る。
『キィ、キィッ』
h「あ、こら、暴れたらあかんやろ」
パタパタと羽を動かすコウモリに何とか薬を塗り、包帯を巻いてやる。
傷に薬が染みるのか大人しくなるコウモリをそのままに、hydeは風呂へと向かった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
y「拾ったの?」
yukihiroは楽屋のテーブルの上に置かれた、タオルの入れてある箱を覗き込む。
h「昨日の夜、帰る途中でな」
y「初めて間近で見たけど、カワイイもんだね」
yukihiroは、うりうり..と指先でコウモリの頭を撫でる。
『キッ』
k「いてッ…噛まれた」
y「乱暴にやるからだよ」
噛まれた指先をフーフーと吹くkenをyukihiroがたしなめる。
h「名前も決めてんで」
t「名前って。つけたら情が移るやろ」
h「あかんの?」
t「野生に帰す時どうするん。別れが辛くなるだけやで」
h「もう決めてもうた。調べてみたら女の子やったから、*はる*や」
ブツブツと文句を言っているtetsuはさておく事にした。
⇒