小説
□†黒咲学園†
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春の訪れ、花の香を風が誘う
桜の蕾も今咲かんとばかりに
膨らんでいた。
母さんが亡くなってから、もう６年になるかな。
母さん・・・
僕は高校二年生になりました。
家庭の事情と言えば簡単なんだけど、今年から僕は寮のあるこの
【黒咲学園】に通う。
仲の良かった仲間に別れを告げるのは、胸が痛く辛かったけど
泣き言なんて言ってる場合じゃない。
だってもう、決めた事なんだから。
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