Others
□夢のお話
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「ピッコロさん!」
「また一人で来たのか?悟飯とビーデルに叱られても知らんぞ」
「そんなの平気よ!」
穏やかな午後の陽射しの中から、よく知った弟子の娘が飛んできた。
満面の笑みで、勢いよく瞑想して浮かぶ俺の胸に飛び込んで来ると、そう言いつつも自然に笑ってしまうから不思議だ。
「ピッコロさんは、いっつも浮かんでばかりいて飽きない?」
「まぁ、まだお前には分からんだろうな」
「あー、またそうやって私を子供扱いするんだから!」
胡座の上に座って見上げる幼い顔は、どことなく幼い頃の弟子に似ている。
目元は母親に似たのか。
「なぁに?人の顔じっと見ちゃって」
「いや?幼い頃の悟飯に似ているとな」
「パパもパンみたいに可愛かったの?」
自分で笑いながら言うその顔は、確かに可愛いと思う。
だからこそ、愛でられるのだ。
沢山の愛に囲まれながら。
「そういうところは、母親に似ているな(笑)」
「Σえー!#」
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