Others

□夢のお話
1ページ/4ページ













「ピッコロさん!」


「また一人で来たのか?悟飯とビーデルに叱られても知らんぞ」


「そんなの平気よ!」


穏やかな午後の陽射しの中から、よく知った弟子の娘が飛んできた。
満面の笑みで、勢いよく瞑想して浮かぶ俺の胸に飛び込んで来ると、そう言いつつも自然に笑ってしまうから不思議だ。


「ピッコロさんは、いっつも浮かんでばかりいて飽きない?」


「まぁ、まだお前には分からんだろうな」


「あー、またそうやって私を子供扱いするんだから!」


胡座の上に座って見上げる幼い顔は、どことなく幼い頃の弟子に似ている。
目元は母親に似たのか。


「なぁに?人の顔じっと見ちゃって」


「いや?幼い頃の悟飯に似ているとな」


「パパもパンみたいに可愛かったの?」


自分で笑いながら言うその顔は、確かに可愛いと思う。
だからこそ、愛でられるのだ。
沢山の愛に囲まれながら。


「そういうところは、母親に似ているな(笑)」


「Σえー!#」






.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ