夢の先へ

期待した
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基本的に野宿生活の俺達なだけに、たまたま居合わせたバッツとジタンが宿を見つけた、と言って駆けてきたときは心から喜んだ。



「久しぶりにベッドで寝られるな!」

「あぁ!それにしても、よく見つけたな、二人とも。」

「でもおかしいよな、クリスタルを探して走り回ってたハズなんだぜ?俺達。」




まぁ、盗賊に旅人のコンビじゃ、探し物じゃない物ばっかり見つかってそうだけどな。
少しだけしょぼくれる二人を見てそう思ったが、せっかく宿を見つけてもらったのだ。余計なことは言わないに限る。




「あ、確か宿の近くに酒場あったぞ?ついでだから呑みに行くか!」

「おっいいねぇ、行くか!フリオニールも行くだろ?」

「え、ちょ、ちょっとまずくないか?それは、」



こんな場所に酒場があるなんて、それだけでかなりビックリなのだが、あまつさえ呑みに行くなんて!
リーダーであるウォーリアに見つかったら殺されそうだ、と言う前に、俺はやたら乗り気な二人に両腕を掴まれ、ずるずると酒場に連れていかれた。







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