自作詩T
□maybe.
1ページ/1ページ
キラキラ騒がしく鳴る
星はきっと 寂しがり屋
だから私達はそれに惹かれてる
心の隙間から広がる孤独が
彼等と私を繋ぎ合わせる
カラカラ騒がしく鳴く
蝉はきっと 死にたがり屋
だから私達はそれを疎ましく思う
短い命を削り鳴き続ける身体を
何処の誰と繋ぐための命のように
私達の命は何千何万の染色体
その奇跡に溢れる世界に侵されて
感覚の麻痺 信仰心の欠如
私達の心は何千何万の糸に絡まって
見た事もない終りを探してる
ポタポタ人知れず鳴く
人はきっと 知りたがり屋
だから私達は探すの
音で 視覚で 手探りで
星も 人も 虫さえも
限定された時間を彷徨っている
心のざわめきは
騒がしく
騒がしく,
人知れず 鳴る