【ジラフ・レントリュ】
『無事で良かった…』
年齢:72歳
武器:杖
職業:竜族長老
背:165cm
好きなもの、事:竜族の民
嫌いなもの、事:悪
通称:(そのまま)
ミリオーネの設定の続き
泣いているミリオーネをなだめ、長老はひとまずディオン達を神殿の中へ案内いたしました。
そしてある重大な事実を告げます。
その事実とはディオンは竜族の族長の息子であるという事。
セリアはティアード国国王陛下の娘であるという事。
そしてキュリオから聞いた話しが全て嘘であるという事。
マスタードラゴンがこの世に生まれてからというもの不穏な動きを見せていたのはグロディア王国の方。
マスタードラゴンであるファリードを守る為に竜族は隣国のティアードに助けをもとめたそうです。
そして予想通りグロディア王国はマスタードラゴンを奪いに竜族の村に攻めてきた。
共にマスタードラゴンを守る為にティアード国とてをとり戦いました。
その戦いのせいで竜族の民もほとんど殺され族長も殺されました。
ティアード国国王陛下と女王陛下も亡き人になったそうです。
それにマスタードラゴンであるファリードも行方不明に。
そして更にグロディア王国はディオンとセリアを捉えたと竜族に言ってきます。
二人の無事を願うなら我らのもとに従い働くように命令してきました。
それ以来竜族はグロディア王国に従ってきたそうです。
次から次へと話される内容にディオンとセリアは困惑しました。
何しろ自分達にはそのような記憶は全くありませんし、それに自分達には生まれ育った村だってあります。捉えられていた記憶もありません。
他人の空似ではないかと思ったディオン達でしたが、それを口にしようとした時ファリードが口を開きました。
『全て…思いだした』と
竜族長老の話しを聞いてファリードは失っていた記憶を取り戻しました。
そして驚くべき事を話しだしました。
長老の話している事は全て事実だと。
困惑するディオン達を前にファリードは話しを続けます。
一年程前に竜族をグロディア王国に攻められた時ディオンとセリアは命がけで自分(ファリード)を守ってくれたと。
そしてその時にディオンとセリアはなんとグロディア王国の大臣が魔法で造りだした異空間に閉じ込められたそうです。
ディオン達が生まれ育ったという村はその異空間でみせられていた幻、記憶を消されたディオン達はそこを本物の世界だと信じ生きていたと。
その話しを聞いて驚愕するディオン達。
そしてファリードは更に話しを続けます。
異空間に閉じ込められていたディオン達を無意識に自分は助け出した事。
今も尚ディオン達の記憶が戻らないのは大臣の魔法がとけていないという事。
そして記憶が戻った今、ファリードの力でその魔法を解く事が出来るという事。
驚く事だらけでしたが二人はファリードの話しを信じ、ファリードに魔法を解いてもらう事にいたします。
そして二人は全てを思いだしました。
ディオンとセリアは幼なじみでセリアは王女という立場でしたが二人は今の二人とは変わらない関係だった事。
共に過ごしてきた日々。
両親の事。
そしてディオンの妹であるミリーの事。
マスタードラゴンが生まれた時の事。
そのマスタードラゴンに三人(ディオンとセリアとミリー)でファリードと名付けた事。
そして四人、今みたいな関係(+ミリー)で仲良く過ごしていた事。
一年程前のグロディア王国との戦争の事。
共に目の前で両親を殺された事。
大臣に魔法をかけられる所まで全てを思いだしました。
全てを思いだしたディオン達は長老とミリーとの再会に感動いたします。
そして自分達の両親を殺された時の事を思いだし涙します。
そして自分達の両親を奪ったグロディア王国への復讐を心に決めるのでした。(ファリードの事も必ず守るという決心もしました)