星のなかに君を見つけてみたかった。
空には馬鹿みたいにちかちか光る無数の星。見上げた先になにが見えたって、馬鹿、なんにも見えないっての。
きっと、たぶん、奇跡的に、ありえないけど、信じたくないけど、だけど、だけど、きっと私
笑うはずないあなたが笑った残像
そう、認めたくはなかったけど私はあなたを愛してみたかったのかもしれない。
空が明るくなってきていた。未だに眠りにつけない私の体はおかしいのか。
朝ですよ、と言うように空にはたくさんの鳥が飛んでいた。一種の憧れだろうか。少しばかり空を飛んでみたいなと思った。薄く赤く、薄く青い朝の空はあまりにきれいで、だけど今の私には少しばかり残酷だった。
ねぇ、聞いて、さよならの鐘が鳴るよ。
しばらくすれば、いまさら眠気が襲ってきて私はそれに従って眠ることにした。
幾度も、幾度も消えないあなたが居た。忘れたくても忘れられない馬鹿な野郎がいた。
ああ、また笑ってる。
夢に出てくるとき、彼はいつも笑っている。私はただ涙を流して笑うはずがない彼が笑うのをずっと見つめている。ねぇどうして笑っているの。
眠ってから約30分。 やはりすぐに目が覚めてしまった。覚めたくなかったわけではないが、覚めたかったわけではなかった。どうせならもう少し眠っていたかったのかもしれない。思い出すのはやはり、思い出したくもない、彼が笑っている残像だったのだ。
たぶん、道に迷ったんだ。
目を明けると見えるのは無機質な白い壁。起き上がって鏡を見ればやはり目につくのは喉についた、いつしかの傷だった。絞りだしたところで無意味だった。そう、声は出なかった。
ほろほろ、ほろり。 泣いてもやはり声は出ない。いつも聞こえてくるみんなの声があまりに疎ましかった。私だって笑いたかった。私だって泣きたかった。彼に消えてなんかほしくなかった。
悲しみ、なんて言葉じゃない。
机の引き出しにしまっていた、真っ白な便箋を取り出し、近くにあった真新しい鉛筆でたった4文字の言葉を書いた。
涙は枯れたのだろう。瞳からは何もこぼれなかった。たぶん愛しかった彼のことさえ私はもう忘れている。
(さよなら)
手首に当てた刃物を思いっきり右へ引いた。意識はほとんど飛んでいた。きっと、やっと、死ねる。
ちりん、ちりん。 なんて小さなさよならの鐘。鐘(いや、鈴である)を鳴らしたのはさっき憧れたあの鳥だろうか。
悲しい鈴の音に乗せて、消えていけることがなんだか幸せだった。
そういって笑うあなたが
(私は愛しくてきっと恐ろしかったのだ)
*-*-*
意味がわからない(^O^) 自分でかいたのにww
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