gintama

Unhappy birthday
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11月3日、ワタシの誕生日。沖田と付き合って初めての誕生日。勿論、会う約束をしている。ワタシは楽しみで仕方なかったんだ、前日までは。










誕生日を次の日に控え、機嫌が良かったワタシは銀ちゃんの「ジャンプ買ってきて」なんてお願いも素直に聞けた。酢昆布をかじりながらコンビニに向かう。そんな時、沖田を見つけた。しかし声をかけようとしたワタシは「…ジャンプ買わなきゃ…」と言ってその場を後にする。何故なら、沖田が"姉御といたから"一緒にいただけならまだ良かった。沖田と姉御は仲良さげに並んで歩き、姉御が何か言うと、あの沖田が真っ赤になり微笑んだのだ。「なんだか…お似合いネ…」ワタシは1人呟いた。












次の日、ワタシの誕生日。待ち合わせ場所に行こうと思えず、とりあえずご飯を食べに銀ちゃんのところへ。
銀「あれ、お前今日総一郎くんに会うんじゃなかったっけ?」
銀ちゃんの問いかけに心がずきんと痛む。気づいたらワタシは銀ちゃんに抱きついて泣いていた。
銀「なんだなんだ、喧嘩でもしたか?」
そう言いながらワタシの頭を撫でてくれる銀ちゃんの手が心地良かった。そんな時、もう約束の時間はもうとっくに過ぎていたんだ。











沖「旦那ァ、そいつのこと離してもらっていいですかねィ」
聞き覚えのあるテノールがワタシの耳に届く。
銀「何があったか知らないけど、次うちの神楽泣かせたらどうなるか、わかってるよな?」
上から銀ちゃんの真面目な声がした。そしてワタシから離れていった。「ちゃんと沖田くんと話せよ」と言って。













銀ちゃんが部屋から出ていくと、
沖「なんで約束破って旦那に抱きついて泣いてたんでさァ…」
この声の沖田は怒っている。しかしワタシだって昨日のことを許した訳じゃない。
神「姉御のとこ行けばいいネ」
そう呟いたことに気を悪くしたのか、沖田は下を向いているワタシの顎をぐいっと掴んで荒々しい口づけをしてくる。何を考えているかわからない沖田にワタシは涙が止まらなかった。










ゆっくりと離れていく唇、そして沖田はワタシを優しく抱き締めた。
沖「何勘違いしてるかわかんねーが、昨日姐さんと会ってたのはこれ買うためでィ。」
ハッとして手を見ると、右手の薬指にきらりと光るシンプルだけどピンク色の宝石が埋め込まれた指輪。
沖「とりあえずは予約な。」
なんて言われれば、勘違いしてやきもちを妬いていた自分が恥ずかしくなる。
神「沖田…ごめんなさいアル…」
沖「俺は芋侍だからねィ。お前の欲しいものなんてわからねーんでさァ///俺こそ不安にさせてごめんな。」
勝手にやきもち妬いて、怒って、そんなワタシを許してくれた沖田をいつも以上に愛しいと思い、普段ならあまりしないワタシからの口づけを送る。
神「沖田大好きネ!///」
沖「…っ///それは反則でィ///」


Unhappy birthday
(最悪から最高の誕生日!)




あとがき
神楽ちゃんhappy birthday!
遅くなってごめんなさい(´;ω;`)沖田くんに芋侍って言わせたかった(笑)

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