●SS
□【その熱に心奪われて…】
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39度5分
何で、こいつはこんなになるまで何もしなかったんだ…普通、薬飲んだり病院に行ったりするだろう?
こんなになるまで…馬鹿な奴だ…本当に馬鹿な奴…
星奪りの最中に、こいつは倒れた…勿論、星奪りは中止
「あや…な…ゴメンね?」
「………………………」
「お…怒ってる…?」
「…………………あぁ…怒ってるよ」
「そか…そうだよね…………」
「…お前の馬鹿さ加減にイラつく…」
「う゛……」
「何でこんなになるまで我慢したんだ?」
「……あやなに…迷惑かけたくなかったから……」
いつも迷惑かけてる奴が何言ってるんだか………
「馬――――――――――───―――――――鹿」
「なっ刺さるよ、あやな…」
「くだらないこと心配してる暇があったら早く薬飲んで寝ろ…馬鹿クロ」
「………ん」
「それと……………………早く風邪治せ……まぁ…その…何だ…お前がそんなんだと調子くるうだろ?」
「あ……あやなぁ〜〜〜」
「だぁっ抱き着くなぁ〜鼻水がつくだろうがぁぁぁ〜〜」
綾那の怒声が寮内にこだまするのだった…。
END