乙女の部屋

□☆温かい記憶
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冷たい部屋の記憶



夢のなかで何度も見てしまう
冷たい記憶





真壁と喧嘩して、光と悠里先生が止めに入った




「瞬君、何があったの?」
「……」



心配そうに、俺の顔を覗き込む光
元はといえば俺が真壁への失言を言ったからだ




「光さん、瞬君を頼んだわ」




悠里先生はそのまま悟郎と真壁を探しに言った



「大丈夫?」
「…ああ、大丈夫だ」
「何があったか…聞いていい?」
光はあまり他人のことに踏み込もうとしない
たぶん、彼女なりの優しさなのだろう




『人には触れられたくないことがあるから』




そういって笑うのだった




「俺が……言ったから…」




母親なんて、居ても居なくても…




そう言ったのが引き金




「瞬君…顔色良くないよ…本当に大丈夫?」
「大丈夫だって言っただろ」



殴られたのは対したこと無い
だが、連日からバイトが忙しくて食事も取れてない



だからなのか



顔に出ていたらしい









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