乙女の部屋

□☆お裁縫禁止令
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聖川「葉月は針仕事が苦手なのだな?」
光「ええ、まぁ・・」
聖川「お裁縫禁止令をだざずとも、お前が教えれば良いのではないか?」
一ノ瀬「最初は教えましたよ・・・ですが、上達よりも真っ先に
自分の手を血まみれにしてしまうので、もう見ていられませんでした」







縫ってる最中に彼女は何度も自分の手を刺しては
手が血だらけ
光も私たちと同じアイドル
しかも、今をトキメクトップアイドルなのです
傷らだらけで言い訳がありません





聖川「まるでマネージャーだな、一ノ瀬」
一ノ瀬「仕方がありません。こうでもしないと彼女は自分を省みないですから」
光「・・面目ないです。藍ちゃんにも言われました」




あの美風先輩と仲がいいのは珍しい
彼女の人徳なのでしょうね



聖川「よし、できたぞ」





そうこうしているうちに、ボタンは聖川さんの手によってつけられました
彼からジャケットを受け取ると、聖川さんが私に視線をむける



聖川「一ノ瀬トキヤ・・・禁止令を出したということはつまり」
一ノ瀬「なんです?」
聖川「もう光は自分の嫁宣言をしたということなのだな」
光「えっ!?」




聖川さんの突然の発言に思わず絶句してしまいました
その隣で聞いていた彼女は顔を真っ赤にして驚いていた




一ノ瀬「何を突然・・・」
聖川「違うのか?裁縫ができないままといことは、それを補うから必要ないということではないのか?」
一ノ瀬「・・っ」




嫁宣言・・・たしかに私たちは恋人同士
彼女の事をとても愛しています
できることならずっとそばにいたい
先ほどまで聖川さんと親しく話していたことが
正直歯がゆくて仕方なかった






ですが






改めていわれると・・・




光「よ、よよっ嫁だなんてそんな////

私、花嫁修業もまだまだなのに・・」


私の横で顔を赤くしながら、小声で悩彼女を見て、思わず笑みがこぼれてしまう



聖川「ふっ・・どうやら俺は邪魔のようだな
すまないことをした。後は二人で・・・」



私の耳元に「幸せにするのだぞ」と言い残したまま
彼は自分の部屋へ戻っていった
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