乙女の部屋

□★スイートホリデー
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私に尽くそうと一生懸命な君の気持ちは嬉しいですが
たまには解放させてあげなくては・・
頑張りすぎて、自分が休むことを忘れてしまうのが彼女の悪い癖です




「さあ、光はソファーでゆっくりしててください
今、紅茶を淹れますね」




なにか言いたそうにしていましたが、彼女はコクっと頷いてソファーへ向かった




「・・はい、君はミルクティーが好きでしたね」
「ありがとうトキヤくん・・////」
「こちらこそ、毎朝君は私のために家事をこなしてくれてありがとうございます
君も自分の仕事があるのに、私より先に起きて朝食の支度をしてくれて


私が出掛けた後も、掃除洗濯も欠かさずやってくれてますよね?」
「それは、トキヤくんが安心して帰ってこれるようにって・・・いうのもあるけど
私、独り暮らし長かったからいつもの習慣でつい・・・」
「音也にも少し見習わせたいですね」




彼女と出会うまでは、小説しか読まなかったですが
彼女の書く物語は、漫画を読んだことのない私を魅了してしまいました



「連載の時は、トキヤくんが全部してくれてるんだもの」
「それは、君も同じです
仕事が溢れて大変なとき、君は私の身の回りのことを全て引き受けてくれたんですから」




むしろ私の方がフォローされっぱなしでもうしわけないです
そういうと照れ臭くなって、それを誤魔化すように紅茶を口に含む
そんなところも、愛しくてたまらない






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