妖逆門小説

□感謝の気持ち
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今日も、兄ちゃんは妖逆門のげぇむを勝ち今はある都会町にいる。
もっとも、正確に言うと
商店街の『あくせさりぃしょっぷ』の中だ。
兄ちゃんはさっきからずっと店の商品とにらめっこしている。
 
 
ーー感謝の気持ち
 
 
「オイ、兄ちゃんさっきからずっとなに見てんだい?」
「ちょっと待ってて!」
 
兄ちゃんはさっきから銀の指輪や、金の首輪とかを
手にとっては悩み、
また元あった場所に戻す。
 
俺はまだまだ時間がかかると思い
影の中に戻ることにした。
 
 
ーー30分後ー…
 
 
気がつくと兄ちゃんは何かを買って店の外に出て、人気の無い公園にいた。
昼間なのに少し暗いような公園の中で、
俺は兄ちゃんに呼び出された。
 
「なんだい?兄ちゃん?」
俺が影から出てくると少しはにかんだように笑う兄ちゃん。
よく兄ちゃんを見ると何かを背中の後ろで、持っていた
 
「あ…あのさフエ…いつも守ってくれてありがとな!」
「?…いきなりなにいってんだい?」
 
俺が聞くと少しだけ顔を紅くして、
急に真剣な顔で俺に
綺麗に包まれた箱を渡してきた。
 
「コレ…受け取ってくれ///」
俺は渡された箱を開けた。
中には、突き刺さるかの様な銀色の腕輪が入っていた。
「今日は『バレンタイン』っていて好きな人にプレゼントを渡す日なんだぜ!」
「へぇ〜ありがたいね〜」
 
俺は兄ちゃんからもらった腕輪を腕につける
兄ちゃんはそれを確認して
 
「ど…どう?」
っと少し心配気味で聞いてくる。
 
「ありがとな、兄ちゃん」
「気に入ったか?」
「あぁ」
「よかった〜♪気に入ってくれて!」
兄ちゃんはホッとしたのか、何時ものような元気な笑顔で俺を見る。
 
 
…ーバレンタイン
恋人同士が永遠の愛の証にプレゼントをする日
それは妖と人間でも同じー…
 
 
ーENDー
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