妖逆門小説

□オモイデノソンザイ
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8月31日、夏、暑い、暑い、
お日様の光
ひぐらしの声、光輝く海。
 
夏の思い出は切なく海にうつる...
 
 
 
青年になりかけた少年は、夕日で輝く海を眺めて
柄にもなくため息を付いていた。
 
「今年の夏も何もわからなかった...」
 
夏になると、とても切なく、苦しい。
 
とても大切な思い。
心の中が、とてもあつく燃える。
 
そして、彼の手の中には
紅い撃盤。
 
彼は昔、とても不思議で、奇妙な、げぇむ
「妖逆門」に参加していた。
 
いろんな思い出。
 
楽しかった思い出。
悲しかった思い出。
 
けれど、一つだけ
思い出せない
 
大きな、大きな、大切な
思い出。
大きな、大きな、大切な存在。
 
思い出そうとすると
心の中があつく燃える。
 
 
彼は撃盤を握って願った。
 
「思い出したい。
大切な思い。」
「もう一度会いたい。
大切な存在。」
 
彼は、強く、願った。
 
その時、心に何かが
浮かび上がった。
今までに感じた事もない
切なき思い。
 
 
 
「・・・ーーー不壊」
 
end.
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