ルルロロ文

□目をつぶって・・・
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「ロ〜ロちゃん♪」

ヴィレッタに呼び出されていたせいで、僕は少し遅れて生徒会室にきた。

そんな僕に、アッシュフォード学園の女帝、ミレイ・アッシュフォードがウキウキしながら近づいてきた。何故か他のみんなの視線も僕に集まっている。

兄さんはちょっと不機嫌そうだった。僕、なにかしちゃったかな?

「ちょ〜〜〜っと、目ぇつぶってくれるかなぁ?」

嫌な予感・・・・・・

「何でですか?」

声が少し冷たくなってしまったけど、なぜか会長はすごくうれしそう。

「ほらぁ、やっぱりそうじゃない!今の見た?ルルーシュぅ!?」

勝ち誇ったように兄さんを振り返る会長と対照的に、兄さんはものすごく衝撃を受けたみたいで、いきなり立ち上がって叫んだ。



「バカなぁぁぁぁぁ!!」



何が何だかわからない・・・どうしよう。僕は目をつぶるべきだったのかな?

オロオロする僕に、リヴァルさんやシャーリーさんも会長と同じ事を聞いてくる。

「ロロ、目つぶってみ!!」

「ロロ、目をつぶってみて!」

僕の不安はつのるばかり。

別に、目をつぶっていたとしても、この人たちが僕の命をどうこうすることはありえない。

理性ではわかっていても、暗殺を生業としてきた僕は視覚を奪われることに不安を覚えざるをえない。

「なぜ目をつぶるのか教えてくれなくちゃ、イヤです!」

首をすくめて後ずさりながら、僕は警戒心満載でいう。

「ロロ・・・」

僕が詰め寄るふたりを牽制していると、兄さんが近づいてきた。

やっぱり兄さんは僕を助けてくれるんだ!

「兄さん!」





兄さんはにっこり微笑みやさしい声でいった。


「目をつぶってくれないか・・・」


もちろん僕は目をつぶる。だって兄さんの頼みだもん。





とたんに。

「えーーーーーーーーっ、なんでーーーーーーーーーー!?」とか

「ちょっ、ずるいーーーーーーーーーーーーーーー!!」とか

「なっとくいかねーーーーーーーーーー!!」とか


生徒会メンバーそれぞれの絶叫が部屋に響いた。


よくわからないけど、なんででもないし、ずるくもないし、なっとくいかなくもないし!

兄さんのお願いを、僕がきかないわけないじゃないか!

ところで・・・もう目を開けてもいいのかな?

「ロロ、もう目を開けてもいいぞ」

兄さんが僕の頭をなでながらいった。

とても満足そうでご機嫌な声だ。よかった・・・・・・

僕は目を開けて微笑む兄さんに笑い返す。えへっ。

僕がもし猫だったら、ゴロゴロと喉を鳴らしていたと思う。

兄さん、だ〜〜い好き!


「つまぁんな〜〜〜い。ロロは絶対“M”だと思ったのにぃーー!!」


「えむ!!?」


「っていうか、あたしたちにはSなのにルルにだけMだなんて、するいよぉ・・・・・・」

シャーリーさんがなにかいってる・・・・・・えすとえむって・・・え〜〜っと・・・・・・

「なんとでもいえ!気にしなくっていいんだぞ、ロロ」

兄さんはそういうけど、やっぱり気になる。

衝撃(?)に打ちひしがれている女子2人は置いといて、僕はリヴァルさんに視線を向ける。

さっしのいいリヴァルさんは事の次第を教えてくれた。

「いやぁ、実はさ。『目をつぶって!』っていわれて、素直に目をつぶるのはMで、『何で?』って聞き返す人はSなんだってさ。なんか、会長が本で読んだらしくってさ。だからロロはルルーシュにだけMで、俺たちにはSってこと!!」

それって、サドのSとマゾのMってこと・・・と茫然としてしまった。

「・・・・・・SMっていうと、サイエンス・フィクショ・・・」

「「「それはSF!!」」」

あああ・・・兄さん以外、総突っ込みするなんてひどいよ。ちょっと混乱してるだけなのに・・・

だいたい、それじゃ僕は兄さんに虐められて興奮しちゃう・・・・・・かもしれない・・・・・・・・・え〜〜っと・・・

想像して、僕の顔はこれ以上ないくらいに真っ赤になってしまった。









その夜。

「全員に目をつぶると思っていた、俺の予想を裏切った!」

という兄さんに、僕はたっぷりと『おしおき』をされてしまった。






はぁ・・・・・・んvvv












はぁんシリーズ(!)第2段。


SM判定にどれだけ信憑性があるかどうかは置いといて、ロロたんはそれだけ兄さんを信用しているということです。

本編では「信じたいから、信じてると思い込もうとしている」だけだと思うけど・・・(目から汁が・・・)


ちなみに兄さんは目をつぶっちゃいました。

ミレイ会長はルルーシュとふたりっきりなら目をつぶるんじゃないかなぁ・・・と妄想。



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