拍手ありがとうございます。
以下は短いですが、拍手お礼のランペルージ3兄弟妹文となります。



『ありがとう』





「ありがとう」

その人は、息をするようにそう言った。
ただ、食器を並べただけなのに。
そうしろと言われたから、そうしただけなのに。

「ありがとう」

同じ単語を、同じような場面で使った。
使うべきだと思った。
使い方は間違っていないと思った。

それは、とてもぎこちないモノで、僕の声帯を振るわせて作られた、ただの空気の振動だった。

とっさに「ごめんなさい」という単語が口をついてでそうになった。
今まではそれが必要な単語だったから。



いつからか、「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」と口をついて出るようになった。







「ありがとう、兄さん!」
「ありがとう、ナナリー!」




「ごめんなさい」しか言えなかった僕に、「ありがとう」を言う相手ができました。




「ありがとう、ロロ」
「ありがとうございます、ロロ」





大切な人たちに、感謝をこめて。



『ありがとう』






おまけ

「なぁに。礼にはおよばんよ。ただ、そうだな。ビザを一枚くれるというなら、ありがたく貰っておくぞ、ロロ!?」


「えっと・・・・・・」
「C.C.さん・・・・・・」


「C.C.。ちょっと、部屋に来い!」

「なんだ!?まだ、陽も高いのに、部屋に連れ込もうというのか?まったく、困ったものだな!」

「しぃぃぃぃぃつぅぅぅぅぅぅぅ!!!いい加減にしろ!!!!!!」









文や絵に関して、感想やコメントも頂けたなら幸いです。

いずみ






[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ