SJ story

□Love story
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「彼女…すごく綺麗だよな」
隣のテーブルを視線で示しながら、僕が答えると



「バカ、お前よく見てみろよ。あれ男だろ」

友人は僕の肩を軽く叩き
「まあ、あれだけ美人なら仕方ないか」

そう付け足して笑った。





その人が
彼女ではなく彼だったと気付いても

その日の主役の
花婿や花嫁が感動的なスピーチをしていても


僕の目はずっと
くるくる変わるその表情を

見つめていた。


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