Novel

□初めてのデート編1
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翌朝、早々から総悟のバズーカで無理矢理叩き起こされるわ、山崎がミントンしてるわ…で、折角の睡眠時間が大幅に削減された。
昨日は考え事をしながら寝たため寝付けず、ようやく睡魔が襲ってきたと思ったらこの始末…

「テメーら…いい加減にしやがれ!特に山崎ィィィ!!」

「はィい!?;;なんで俺だけ!!??;;」

「るっせぇ!テメェはもう切腹だコラ!!待ちやがれェェェ!!!!」

「そう言われて待てませんンン!!!!;;」

追いかけて…とりあえず何発か殴れば少しは気が晴れるかと思ったが…そうでもなかった。

「チッ…もうちょい寝るかな」

「ぉ、トシー!!」

オマケでもう一発山崎を殴っている時に、向こうから近藤さんの声がした。
ぶんぶんと大きく手を振っている。

「昨日総悟のやつが桂を追いかけた時に町でバズーカ乱射してな、その始末書書いといてくれー!!」

「はぁ!?::ちょっと待……行っちまった;;」

なんで俺の周りにはこうも問題を起こす奴ばっかりなんだ……誰か…俺に安眠時間をくれ…::
そう切実に思いながら、山崎にもう一発蹴りを入れておいた。

(…明日は…そういやいつ会うんだろうか?…居酒屋?ってことは夕方??まぁ、その辺ウロウロしてたら会うかもしれねぇし…。Σはっ!?べ、別に楽しみにしてるわけじゃねぇってのに///;;)

心の中で自問自答を繰り返し、再び積み上げられている書類が目に入ると…一気に脱力した。

数時間後、時折総悟からの嫌がらせを受けつつも、なんとか書類は片付いた。
気付けばもう辺りは暗く、シン…と静まり返っている。

「…はぁ、肩痛ぇ;;」

朝からの寝不足と、文字ばかり見ていたせいか目も疲れていた。

(明日どうすっかな…)

そう思いつつも思い体をなんとか布団まで運び…

(…とりあえず…散歩がてらにぶらぶらして…公園でも行……)

…そこまで考えたところで意識が途切れ、そのまま深い眠りへと落ちていった。

「………ん」

重たい瞼を開くと…外が異様に明るいことに気付いた。
ガバッ!と起きて時計を見てみると…

「…嘘だろ;;」

…既に時刻は昼を回っている。
朝練もサボって爆睡してしまうなんて…
誰も起こしに来なかったのは、おおかた今日自分が非番だと知って誰かがいらん気でも回したんだろう。
とりあえず急いで布団を片付けて着流しに着替えると、近藤さんの所へ向かった。

「ぉお!トシ!大丈夫か?だいぶ疲れてたみたいだったが…」

「大丈夫だ、爆睡したからな…;;それより、今日はちょっと外に出てくる」

俺がいない間に仕事増やすなよ?…そう言い残し、昼飯でも食いに行こうかと馴染みの店を訪れる事にした。


○○○○○


一方の万事屋では、朝から訪れてきた依頼人に仕事を頼まれていた。
明日は大事な用事があるとかで、ストーカーから自分の身を守って欲しいとの事だ。
この場合俺が一番適任だったため、明日の予定が大幅に削られることになってしまった。

「ったく。世の中ゴリラが多くいるもんだぜ。…まぁ、夜には仕事終わるよな。やれやれ…明日は昼くらいから誘いに行こうかと思ってたのに…」

俺は肩を落としながら資料に目を通し始めた。

翌朝、俺は美人な女性と連れ立って歌舞伎町を歩いていた。彼女の仕事はキャバクラなのだが、そこで知り合った男がストーカーなのだという。
とりあえず、キャバクラの手前で待機するつもりでいたのだが、護衛にとそのまま中に引っ張りこまれてしまった。

「はぁ。さっさと終わって帰らせてくれや」

お偉いさんが来るとかで中は大わらわだ。
ため息をつきながら、そのストーカーとやらをさっさと片付けて帰ろうと変態ストーカーが現れるのを待った。

昼時、

「ちょっと〜誰なのよ〜?あそこに立ってる男」

「あぁ…私がボディーガードにって頼んだんです」

キャバクラの女共がキャイキャイ騒ぎながら俺を見ていた。特に気にすることなく昼飯のおにぎりをほおばることに専念する。
それから少しした頃、例のストーカーとやらが現れた。
その男は依頼人を引っ張って遠くに連れて行こうとするが、彼女はお偉いさんの接待の最中だ。

「万事屋さん!;;」

彼女の悲鳴に応えるように俺は木刀を抜いた。

「任しときな!」

勢いよく薙ぎ払った木刀で、ストーカーを店の外へ吹っ飛ばす。これで漸く仕事から解放された。早く土方のところに行きたい。

「よっし。こいつは縛っとくから、もう大丈夫だぜ。ってことで、俺の仕事はここまででいいだろ?」

銀時は呆然と眺めていた依頼人に「報酬よろしくぅ」と片手を上げた。


○○○○○
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