□ちょいとお豆を収穫に
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最近、司令部に出入りするようになった、ウチの大佐の友人だという女性。

いつも帽子で隠しているが、可愛らしく整った顔立ち。
背を隠すように伸びた黒髪。
細く小柄な体つき。
だけど、服に隠れてはいるが実はボイン。
言う事無しじゃないっすかと、大佐に話を振れば、

「やめておけ。見た目に騙されるな。アレはお前の手には負えない。」

と真面目な顔で返された。
って事は、大佐は騙された事があるんだなー。
ついついそう漏らしちまったら思いっきり殴られた…。
口は災いのナントやらだ。



そんな事を思い返していると、ふらふらと大佐の執務室から本人が出て来た。
青い服ばかりの此処で白いロングコート姿は良く目立つ。
しかし、どこかぼぉーとしているように見える。


「そこなハボック少尉。ショウ・タッカーの家の場所知らないかね?」


…気のせいだった。
胸を張って、ビシッと指を指された。


「知ってますよ。」


俺がそう答えれば、パッと表情が華やぐ。


「ほんとに?」
「ええ。これから鋼の兄弟を迎えに行くんっすよ。」
「おお、丁度良かった〜。」


アーデルハイドはととっと寄ってきて、上目遣いで上着の裾をそっと掴まれた。


「一緒に連れてって。あと、お腹すいた。」


極めつけは少しはにかんだ笑顔。
大佐の警告なんか知った事か…ッ!




 
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