BL小説
□始まりはメールから
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毎日一通、必ずくるメール。
初めのうちは、またかと即で削除していたのだったが…
何週間たっても届くメールに好奇心がわいてきた。
「別に…きになる訳じゃねぇが、ウザったいからな…」
とか自分に言い訳しながら、神田は初めてメールを開いた。
「……」
メールは特に変わった内容ではなく、今日は何をしたんだとか、こんなことがあったとか、そういう内容だった。
パッと見はただの近況報告である。
他愛もないメールだったのに、神田は何故か心惹かれた。
それからは毎日くるメールを毎日必ず開くようになった。
それでも神田は返信できずに、見るだけだった。
2ヶ月程たってメールを楽しみに待つようになったある日。
楽しみにしていたメールはこなかった。