曹操の軍は動き出した。2千艘の船団が河を埋め尽くし、赤壁に向かってくる。陸路から迫る騎兵と歩兵軍団。

敵を迎える同盟軍。尚香(ヴィッキー・チャオ)が囮となって、曹操の騎馬軍団を味方の陣形の中に誘い込む。尚香は女性だけの兵隊を率いるお転婆な性格で、兄の孫権を悩ませているだけにこんなことはお茶の子なのだ。

采配の一振りで陣形が変化し誘い込まれた敵軍はその中で右往左往、次々と起こる孔明の策の前に倒されていく。関羽、張飛、甘興(中村獅童)らの闘い方を見るのも楽しみだ。かくして戦いは同盟軍の大勝利に終わる。このアクションシーンは見事だ。特に千変万化の陣形変化のシーンは映画で初めて見せてもらったように思う。

そこへ伝令が到着。
「申し上げます。曹操軍の艦隊が赤壁に向かっています!」
聞くより早く周瑜ほか同盟軍は赤壁に馬を疾駆させる。

赤壁の館上から遥かに見る対岸は軍船で埋め尽くされている。
「あれを薪にしたら、百年は燃えるぞ」
と張飛。

不気味な静まりを見せる対岸の曹操軍。
かくして“赤壁の戦い”前哨戦は終わったのである。

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