レッドクリフ

1800年の時をこえ、いま乱世の戦いが始まった。
天下統一の野望に燃える魏の曹操(チャン・フォンイー)は、80万の大軍を率いて劉備、孫権(チャン・チェン)を倒すべく動き出す。
避難する人民たちを守るため劉備軍は遅れ、曹操の軍勢に追いつかれて包囲される。

主君劉備を兄と慕う劉備軍の猛将、関羽、張飛、趙雲(フー・ジュン)たちの決死の闘いと、人望厚い劉備に仕える天才軍師諸葛亮孔明(金城武)の奇策で危機を脱出した。このシーンの圧巻は曹操軍の圧倒的な軍勢の凄さだ。その多さは半端じゃない。そしてアクションシーンは形容できないほどの迫力がある。中でも劉備の赤子を背中に鬼人の働きをする趙雲は見ごたえ十分だ。

孔明(金城武)は敵国孫権と同盟を結び、曹操と対抗することを劉備に進言、許可を得て、呉の地へ赴く。

彼は孫権に拝謁し、劉備と共に戦うよう説得する。だが、はかばかしい返事は貰えない。
孔明は次に赤壁で兵の訓練に当っている周瑜(トニー・レオン)に会う。周瑜は孫家三代に渡る君主に仕え、孫権から絶大な信頼を得ている知将。水軍の創設者であり、音楽の才能も持った美青年で、「美周郎(びしゅうろう)」と呼ばれていた。

その夜、周瑜は孔明と会い、二人は琴の合奏をする。激しい音と伸びやかな音の連弾。
音を聴きながら茶を炒れている周瑜の妻、小喬(リン・チーリン)。彼女はあまりの美しさに、姉とともに「江東のニ喬」と称された絶世の美女である。

寝室に引き上げてきた周瑜は妻に云う。
「彼の音は友を求めていた」
「あなたの音は戦を求めていましたわ」
小喬はこう答える。

かくして同盟はなった。

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ