儚い夢
□イケメンな奴ら
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☆デントの場合☆
「ん?なんだい?椿」
『(は〜…やっぱりカッコいいよ!ヤバイ、うまく言えるかな!?)あの〜…その〜………////』
「なんか、大事な話なんだね?取り敢えずここじゃ何だから……僕の部屋に行こうか。」
『はい!(さすがデントさん!!本当に優しいな〜……)』
二階は三つ子の部屋になってて、デントさんの部屋は確か…真ん中だったような。
え?なんで知ってるのかって?ふふふ…それは、前にこっそりと調べてたのさ(ニャリ
でも、でも、部屋には入ってないよ!!プライバシーの損害だからね!!
え………………部屋?
………そういえばさっき、デントさん部屋って言わなかった?
―――――回送中――――
「僕の部屋に行こうか」
え?もう一回。
僕の部屋に行こうか
―――――回送終了―――
ま、ま、マジでェ!?!?
や、ヤバイ、男の人の部屋になんて入ってないから緊張するっ!逃げたい。逃げ出したい!!
いや、待って。今がチャンスだよ!あのデントさんが女の子を部屋に招き入れるなんて!!
もしかして脈あり!?
それか……女の子として見てもらえてないか……
なんて考えてるうちにデントさんの部屋にちゃくちゃくと近づいている。
デントさんはいつもの余裕な顔。女の子に慣れてるのか…それか…いや、考えるのはよそう!
「さぁ、ついたよ。」
そう言ってエスコートをしてくれるデントさん。あの熱血バカとナルシストとは偉い違い。デントさんを見習って欲しいよ。
『あ、ありがとうございます//』
デントさんは茶菓子持ってくるから待っててと言い部屋を出た。
どうしよう……心臓が痛いくらいに暴れてる。
暫くしてデントさんが戻って来た。
「お待たせ。椿の大好きなアップルティ持ってきたよ。あと、クッキーも。」
『すみません。気を使わせてしまって。』
「いや、いいんだよ。好きでやってるんだから。」
…………………
沈黙が続く。どうしよう…恥ずかしくて……
「大丈夫?落ち着いて。」
『で、デントさん!!あの、私、貴方の「ストップ」……え?』
さ、遮られたよ(泣)
あれ?なんか何時もより真剣な表情をしてるな…
「やっぱり告白は男からしなくちゃね。」
『え?』
「椿、僕は君の事が好きなんだ。一緒に居てくれるかな?」
『もちろんです!!あの、これ……手作りのチョコなんですけど、お口に合うか…ん?』
喋ってると、デントさんが袋を開けてその中のチョコをぱくりと一口食べた。
「うん。美味しいよ。ありがとう。」
やっぱり、バレンタインの力は凄いよ。ありがとう。
ハッピーハッピーバレンタイン。
皆に幸せが届きます様に
(え?知ってたの?)
そりゃ椿は分かりやすいから。