檻の中の子供達

□最初の赤
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「…何なんだ、これは…」


南は森の中を歩いていた。

思わず零れた言葉に気が付き、慌てて周囲を警戒する。
誰もいないとわかると、ほっと息をつき、再び考えを巡らせ始めた。


BR法…

ちらっと耳にしたことはあったが、まさか自分達が参加することになるなんて、思ってもみなかった。

樋代っていう奴に言われた時は、頭が混乱していてただ従ったが―まあ、混乱していなくても従う他なかったと思うが―今落ち着いて考えても、大層なものに巻き込まれてしまったことぐらいはわかる。

そして、廃校の出口にあった…

思い出すだけでぞっとする、

(初めて見た…)

人の死体―


このBRに参加している奴がやったことは確実だ。

ということは、既に誰かがこの『殺し合い<ゲーム>』にのっているということ…。

無意識に手が震える。

(俺は―俺達は…一体どうなってしまうんだ…)


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