視線

□闇と雲と暁と 未完
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ナルトはシカマルと一度も会うことなく2年の月日が流れた


穏やかで平和な日々が続いていく
ナルトとその仲間たちは中忍へと昇格し、日々忙しくも任務をこなしていた

ただ、一人
2年前、表から姿を消したシカマルを除いては……

今日は珍しく下忍時の仲間がそろっての任務だ

アスマ班のイノとチョウジ
紅班のキバ、シノ、ヒナタ
そして、カカシ班のサクラ、サスケ、ナルト


久々にみんながそろった事に喜びながら任務へ向かおうとした時

「おい、おまえら。火影様がお呼びだ」
一人の上忍が姿を現した
その姿を見たナルトはかすかに顔を歪め目を逸らした

「あっ、シカマルのおじさま」
「モグモグ……シカマルのおじさん」
シカクは笑って二人の頭に手をのせた
「おう、イノちゃんにチョウジ。元気にやってるか?」

その笑顔には前のシカクにあった快活さが失せていた



2年前、シカマルが表から姿を消した
つまり、奈良シカマルという少年は木の葉の里に存在がしなくなったのだ
行方不明という形で

普段ではなんと口でいっていようと
シカクにとっては、愛しているたった一人の子供

行方不明となった理由は何一つわかっていなかった
自分から姿を消したのか、連れ攫われたのか
または殺されたのか

何一つ原因不明のまま


それでは納得いかないと
行方不明となった息子をシカクはこの2年諦めずに探しまわっている

火影からの諦めろという命令に背いて
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