修羅姫様

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先に越智が入れと言われるまで待てと言われたので扉の前で待つ。
「おい、お前ら朽木の次にまた転入生だ」
その一言にクラスがざわつく。
「せーんせー!女子ですかー?」
「男子よ喜べ。女子だ!女子は仲良くしてやってくれ!」
更にざわめいている教室に入りにくい気がしたが千姫は気にしないことにした。
「いいぞー入れー」
そして扉を開けて教卓の前まで歩く。
いきなり静まり返り、そして男女ともにその人間離れした美しさに驚いている。

艶やかな白銀の細い髪、海色の瞳に陶器のような白い肌に小さな唇。
「はじめまして、浦原千姫です。どうぞよろしく」

短い挨拶に釘付けになるのは浅野圭吾を筆頭に男子生徒であった。
「一護と知り合いなのでなるべく一護の隣がいいです」

その一言に一挙に視線は一護に注がれ、浅野圭吾の嫉妬丸出しの視線は一護にとって面倒でしかなかった。
「じゃあ黒崎の後ろに座ってくれ!」
「はい」

一護の後ろの席にまで行くと千姫は一護に微笑みかける。
「一護と同じクラスになれてよかった」

その声はクラス全員の耳に入り、一護は青ざめた。
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