弁慶がネコの姿になってしまってから、丸二日が経った。しかし弁慶の家出癖(?)にはみな慣れたもので、いまはそれといった急ぎのようもないため、弁慶の行方を心から心配するものはいなかった。

ただ、望美を除いて。

「弁慶さん、大丈夫かな…」

今日も彼女は、身体にひびかない程度にできる限りの夜更かしをして、弁慶の帰りを待っていた。
その膝の上で、弁慶はかすかに瞳を曇らせた。

『…そろそろ、なんとかしなくてはいけないでしょうね。』
ほぅ、と望美の白い息が、闇に溶けていった。

To be continude…
拍手ありがとうございます!

感想・応援をいただけると嬉しいです。 書いていただくときは、名前などあるとお返事しやすいです。


↓↓メッセージはここ↓↓



[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ