10/14の日記

21:17
それでも光探し
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それでは4のつく日とアニメ感想期間が重なっているので特撮感想へといきましょう。今回感想を書く作品はこちら!

仮面ライダーリバイス

令和3作品目ライダーで悪魔と家族がテーマの物語。
悪魔、がテーマなので自分の欲望を歪んだ形で再現してくれるペルソナ、自分の中の汚い感情とそれぞれのキャラクターが向き合ったり
家族という一見優しそうなカテゴリでもその中に含む危険性を孕んだ関係性を描き
また相棒のバイスを声優の木村昴さんが演じてくれたのでジーニーみたいなバディがいてくれるコメディ色の強い作品

っと仮面ライダーらしくダークな部分と電王みたいなコミカルさが期待されていた作品なんだけど個人的には「最初に望んでいた作品とはなんだか違う方向に行ってしまった作品」って感想を抱いてしまった作品でしょうか。

勿論いい意味で予想を裏切られるのは物語の構成上基本ですし自分の予想と全然違ったらすげー価値観との出会いだって思えて嬉しいんですけどリバイスはその予想と違った展開がなんだかそんなにエモくなくて乗り切れなかったところがあるでしょうか。
悪魔、家族、バディ
の3つのテーマで予想したことは最初に書いたダークヒーローものを期待してたんですけど実際描かれた物語を自分なりに簡素に書いてしまうと。

実は悪魔の正体は宇宙人だった
悪魔を倒すはずの組織は実は黒幕には悪魔がいて、また暗躍する別の組織と三つどもえの戦いになりながらすれ違いながらもなんとかその親玉を倒していく

でエピローグでバイスとの別れや博士役だったジョージ狩崎との戦いを描いて終わりなんですけどここらへんは家族で歪んだ人と相棒との不思議な関係を描いていて最後は分かりやすかったかなー、って思ってたけどとにかくその中盤の3つの組織の戦いがぐだぐだになっているようだったり話の途中で設定をリアルタイムに変更してるような辻褄が合わない展開が続いて物語に感情をどこに置けばいいのか分からなくなってくる。
そもそも仮面ライダーはこの中盤のガバも楽しむのもエンタメではあるんですけどその瞬間瞬間必死に生きてる感じをわざとらしくやってるのか本当に物語を作るのが天然で下手なのかネタとして茶化していいのかも謎な空気に。
しかしたまーに瞬間最大風速はいい話をするので(人生は誰だってロマンチック、比べるからつまらなく感じるって台詞すき)そこだけ切り取ればいい作品に見えるんですけどつなぎ合わせるとなんだかよく分からない物語全体図となっている。
仮面ライダーセイバーの時はみたことあるような設定や敵が同じようなことして退屈だなー、って思ってたけどいざ終わって物語全体図を俯瞰してみたらちゃんと起承転結は出来てたし、一つ一つの物語に注目すると分かりづらかったけど全体は分かりやすかった建築。
なのに対してリバイスはその時のノリで積み木を積み上げてあとからみたらそんなにかっこよくない城が出来てるって仮面ライダーに。
でもそれは半分時代のせいでもあるというか、コロナ禍なのでいつ役者さんやスタッフが急にいなくなるか分からない環境なので一年間という長期クールの作品はどんなトラブルにも対応できる柔軟性が求められてくるのかもしれません。
いつバイスや狩崎の裏切り、ベイルが父親を乗っ取ったりライブの状況がどうなってもいいように物語をできるだけ柔軟に変えれるような設定にした結果、悪魔を浄化できるはずのアイテムを作ってもその話のうちにもっと強い敵が出てきて使えなくなるご都合展開で戦いは続いていく、みたいになっていく。
でもこれは戦隊ではきぐるみをレギュラーキャラにおいたり、そもそも5人全員が揃わなくても物語が成立する作品形態にしたりと柔軟に対応できる体制でも面白くする工夫は他のやり方もあっただろうにリバイスはそれができてなかった故にストーリーの一貫性が犠牲になっていたのかもしれません。
ただつまらない作品をつまらないと言うだけは簡単でしたけどリバイスはそんな裏方のゴタゴタを感じさせるような作品だったでしょうか。大変だったでしょうけど一年間完走お疲れ様でした。ここで得たノウハウを次の作品に活かしてくれることを願います。ではでは。
カテゴリ: 特撮

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