プリキュア創作7

□さんごとローラの知り合い
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 そう言えばこの間のファッションショーで不思議だなって思うことが一つあった。
 ローラが私に出番を譲ってくれたことだ。
 あの人前に出ること大好きなローラが、ファッションショーとかいうまさにローラの性格にぴったりなイベントだったというのに譲ってくれたのは何だろう。せっかくだし聞いてみよう。
「え?私がファッションショーに出なかった理由?そんなの決まってるじゃない」
「…うん」
「さんごが本気だったからよ。あなたのキラキラを届けたいって気持ちは私より強かった。それだけよ」
「ローラ…」
 ローラって高飛車なイメージはあるけど要所要所で人が本当に大切にしたいってラインは守ってくれるんだよね。何だかたまにみんなの相談役になってくれたり、その秘密をばらさないようにしてくれたりと、本当に良い女王になると思うな。
「あとここは譲った私の方がかっけー!って思ったからかしらね。ふふ…私のことをもっと褒めなさい!さんご!」
「おー、ローラ!ありがとねー」
「ぐふふーうれぴー!」
 …って結局ローラはローラなところあるけど。
「そもそも私、ファッションショーならグランオーシャンでよくやってたしね。初めてな人に譲らないと」
「…グランオーシャンにもそういうのあるんだ…」
 さすがローラ、故郷でもいい生活してたみたいね。
「あとそうそう。ファッションショーに詳しい友人もいるし、その人にさんごの動画見せてみてコメントとかもらいましょうか?私も認めるすごい人なんだから!」
「へー、ローラの知り合いかー」
 …ってグランオーシャンの知り合いともなると海洋生物なのかな。何やかんやローラとくるるんとあとまわしの人達以外の海の生き物って会ったことないから楽しみだな。
 ぷるる、ぷるる。
 っとローラの携帯が鳴っている(ローラ、携帯持ってたのか)。
「はーい、しもしも?うんうん!あ!あなたね!お久しぶり!この間の動画見てくれた?えー?うんうん、良かったって!えー!さんごに会いたい!うーんどうしよう。本人に聞いてみるね」
 …ってローラ、その様子だと…
「噂をすればなんとやらで、その人がさんごに会って感想を言いたいんだって。いいかな?」
「えー!話が早いー!」
 でもローラの海の知り合いって誰だろう。サメさんとかじゃないといいな…っていうか海の生き物さんも携帯電話持ってるのかな?
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