プリキュア創作

□お正月のさあほま
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お正月、私はほまれと一緒に駒回しをしたり年末にあったことのおしゃべりをして楽しんでいた。
「ほまれの家も年末は楽しそうだったね」
「うん、いつもはこのシーズンは忙しいんだけど、今年は久々にゆっくりできたよ。さあやは?」
「私の家はいつも通りお母さんが忙しいから宿題して楽しんでたかなー」
「う、さあや、宿題が楽しいんだね…」
「でもお正月はお母さん帰ってくるし、みんなとこうして一緒に過ごせるのは初めてだからすごく楽しいよ!ほまれはどう?」
「…私も楽しいよ。こんなにゆっくりしたお正月は初めてだったし、ゆっくり宿題してたのも、友達と一緒に過ごすのもこれがほとんど初めてじゃないかな…特に去年はまだ怪我で落ち込んで…うう」
ほまれが突然うずくまってしまう。
「ってどうしたの!?ほまれ!どこか具合悪いの?」
「…ううん、違うの。ほんと私でもよく分かんないんだけど…こんなに幸せなお正月初めてだったから…ちょっと泣きそうになっちゃって…ごめんね、めんどくさくて」
…ああ、そうだ。考えてみれば去年のほまれは宿題も出さないようなやさぐれ方をしてて。
怪我で二度とスケートをやらないつもりでいた。
本当に、去年の一年だけで正反対の彼女になるような激動の一年だったんだ。
特に最後の12月も凄かったもんね。その万感の思いが不意に溢れてきちゃったのかな…
私はほまれをハグする。
「ごめんね、びっくりさせちゃって。私も今のほまれと新しい年を迎えられたのがすごく嬉しいよ。出来ればまた来年も、これからもずっとこんなお正月を一緒に過ごしたい。もしその願いが叶うのならば」
うずくまっていたほまれは顔を上げる。涙でキラキラしていて、泣き顔だってやはり輝いてるほまれだった。
「私も泣いちゃいたいくらい嬉しい」
「…泣かないでよ、さあやに泣かれると私が困る…」
「…じゃあずっと笑っていられるように頑張る。今年の目標ね」
「…そうだね、その為に最後の戦い…頑張ろうね」
「おーい、さあやー、ほまれー、一緒に遊ぼー」
去年一年、私達を出会わせてくれたはなが明るく手を振っていた。
…守ろう、はなとほまれと出会えた去年を過去のものにしないために。
もっともっと素敵な未来をみんなで歩んでいくために。
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