プリキュア創作

□46話さあほまデート
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はなと待ち合わせしてるんだけど中々来ない…何かあったのだろうか。とりあえず私ははぐくみタワーでさあやとのんびりしながらくつろいでいた。
「うわ〜さあや見て見てー、ここからだと町の色んなことろが見えるよ」
「そうね、あっちの方向だとプールや神社も見れるわよ」
…ってあれ、何だかこのシチュエーション…なんかデートしてるみたいじゃない!?
…いやいや、結構昔からさあやとは二人でこういうことしてたから今更何を意識してるんだろ、私。
ハリーに告白してからやっぱり妙にさあやとの距離感が近くなってしまったと思う。前から変わってないはずなのに…もしかして変わったのって私のほう…?
…ってよく見たらこのタワーの中!カップルで溢れてない!?ど、ど、ど、ドキドキしてるくる!なんで!
「それでね、ほまれ。あっちの方向だと…」
「…っていうかさあや、何かすごい詳しくない?前にもここに来たことあるの?」
「あーそう言えばはなと出会ってからすぐにここに来たことあるかも。まだほまれがプリキュアになってないころくらいだけど」
「…そういえばそんな時期もあったね」
…今にして思えばだけど、プリキュアがさあやとはなだけの頃の事って私は知らないんだよね。
ずっと一緒に戦ってきたとは思ってるけど、実はさあやにとって一番付き合いの長いのって私じゃなくてはな何だよね…
…ああ、ダメだな、私。こんな下らないこと、考えちゃダメなのに。すぐに暗くなってしまう。
「…ほまれ?」
そしてやっぱりさあやには気付かれる。この子の前だとほんと、何も隠し事できないな。そういうところも安心できるんだけど。
「…少しだけはなに嫉妬しちゃったかな。はなにははなだけが知ってるさあやもあるんだね…」
「…それを言ったら、私はほまれにしか見せてない私をいっぱいいっぱい見せてるつもりだよ。はなと一緒にプリキュアだった時期は本当にほんの少ししかないから…私にとっての一番長いのも大切なのも、今この瞬間だけだよ、ほまれ」
…やっぱり。
この子はいつだって欲しい言葉を間違えない。言わなくても良いことは言わないし、見守ってくれる時はそうしてくれる。
私もそうでありたい、これからもずっと。
「…それに私にとってのはなは、さあやと出会わせてくれたキューピットみたいな存在だからね。大切にしないと」
「…うん!」
…って今私、すごいナチュラルに恥ずかしいこと言っちゃった!?
…やっぱりさあやと一緒にいるとどんどん知らない私になっていく気がする。何でもなれる、何でも出来る、この子の前なら。
「それにしてもはな遅いね。食べ過ぎて寝ちゃったのかな」
…ってキューピットに対してこの子もすごいこと言うようになったな。あの大人しい委員長だったころが懐かしいよ。
…やっぱりさあやも、はなと出会って変われたんだよね。私達を変えてくれたはなを、今は二人で全力で守ってあげよう。
それが私の出来る、みんなにに対しての…
「…ってミライパットの反応…このタワーのすぐ近くにはながいるはずなのに動かないよ…!」
「…!?」
辺りを見回す。するとさっきから動かないでいる違和感の感じるエレベーターがあった。
「さあや!」
アイコンタクトを送るとすぐさま私の意図を汲んでエレベーターに向けて走り出すさあや。本当に、人を助ける時になると行動が一番早いんだから。
せめて私は脚の早さでは負けじとすぐにさあやに追い付いてエレベーターに向かう。
「「待っててね!はな!今助けるから!!」」
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