プリキュア創作5

□すこやか市のスパイス専門店
1ページ/4ページ

「ええ!?のどかちゃん、また病気発症しちゃったの?大丈夫?」
「…ええ、ほぼ一晩で完治はしたんですけど」
「一晩で!?」

前の会社でお世話になっていて、同じ年代くらいの娘を持つママ友でもある輝木ちとせさんとたまたま会えた私は近況報告をしたいた。

「…はえー、そんなこともあるのね」
「…ええ、また当時みたいになっちゃうかと心配でしたけど…本当に良かった」

噂に聞く程度だけど、ちとせさんの方のほまれちゃんも長く治療生活を続けていたみたいだから、それを想像してくれたみたいにちとせさんは心配な眼差しをくれていた。

「…でも元気になって良かったわよね。治る速度も治ってからの健康さも前よりいいんでしょ?やっぱりすこやか市で療養していて強くなれた証拠なんじゃない?」
「…ええ、そうであってくれたら嬉しいですね。引っ越してきた甲斐がありました」

…でもまたいつ再発するか分からない。親としてはやはり心配することが尽きない限りだ。

「…っていうかたまに仕事ですこやか市を通り過ぎる時に見るんだけど」
「あ、近くまで来てはいたんですね、ちとせさん」
「うん、今やってる仕事の現場が近いんだよね」

で、何を見たんだろう。

「のどかちゃん、最近ランニング頑張っているみたいじゃない。すこやか市の自然のセラピーもあるかもしれないけど、やっぱり本人がちゃんと体力つくりをしていたから今回の病気もすぐに治せたんじゃないかな。うちのほまれも迷ったらとりあえず体を動かせばすっきりするって言ってたし。デトックス?ってやつかしらね」
「…そうですね。のどか、本当に強くなってはくれました」

来てばかりはそれこそまだ体の使い方もおぼつかない様子だったけど
沢泉ちゆさん。
風鈴アスミさん。
っと共に体を動かす喜びも知れていけたからこそ、先日の病気にも勝てたのかもしれない。
…親としてはいつまでも心配ではあるけど、のどかはのどかとして築いていったコミニティで成長してくれているのよね。寂しいとは、思ってしまうけど、子供が健康に育ってくれている証拠なんだろうか。

「…それに最近はご飯を食べる量も増えてきたんですよ。お弁当だって何回りも大きいのにしてくれって自分から言ってきて」
「おおー、いいですねえ。成長期!思春期の女の子には言いづらいけどやっぱり食事はしっかりしないと健康な体は作れないからねえ」
「…そこらへんほまれちゃんは気を遣うんじゃないですか?ただでさえアスリートですし」
「ああ、あの子は自然と食事管理はやってくれているのはありがたいかな。そこらへんは海外の学校にいる時のアスリート仲間から伝授されたみたいですね。トレーニングとして食べる時は食べるし、制限すべき時はちゃんとしてるし、そこらへんはもうプロの感覚身に着けてますね、あの子は」
「はえー、やっぱりちゃんとしてるんですね」
「…あ、でも最近は…そうそうこれも仕事ですこやか市をドライブしている時に見つけたんだけど…」

っとちとせさんはスマホで何かを検索して私に見せてきた。

「…スパイス専門店?すこやか市にこんなお店あったんですね」
のどかの話だとすこやか市郊外にはハーブ専門店やこだわりのインテリショップなど点々しているみたいで、私も越してきて半年くらい経つけどまだまだ知らないお店ばかりだった。

「ほまれ、最近おトモダチの影響でカレーにハマり始めてるんですよね。元々辛いのは苦手ではあるんですけど、そのおトモダチがだいぶ凝り性で辛いの苦手な人でも食べれるカレーのスパイスを調合しちゃうんですよ」
「ええ!さすがプロ…色んな専門分野の子と仲良しなんですね…」
「…いやまあその子がすごすぎるだけかもしれないけど…でもカレーっていうか香辛料ってやっぱり体の新陳代謝を助けてくれる効力もあるみたいだしね。それこそデトックス効果も狙って汗をかくために食べてもいいみたいよ」
「なるほど…」
私ものどかの健康維持兼、晩御飯のメニューを増やす為にカレーの研究をしてみてもいいかもしれないわね。
「ってなことで、これから私も今週のすこやか市のお土産探しにいくんだけど、やすこも一緒に行かない?スパイス専門店?送ってくわよ」
「はい!よかったら是非!ふふ、ちとせさんとのデート!楽しみだなあ」
「…っていつの間にか私とのデートになってるし…まあいいか」

娘が心配なママ友同士、これからも仲良くしていけたら嬉しいな。
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ